1. TOP
  2. WEBデザイナーになるにはどうすれば良い? 【IT企業OLの突撃レポート】

WEBデザイナーになるにはどうすれば良い? 【IT企業OLの突撃レポート】

 2013/11/11 仕事・バイト 特集
この記事は約 27 分で読めます。 497,312 Views

「WEBデザイナーになりたいっっ!」

↑と思ったことのある人、かなりいるんじゃないでしょうか?

私の周りにも結構います。

この情報化時代、毎日のように眺めるあのサイト、このサイト…。
花や動物・人物のイラスト類も含め、プロが作ったものは、どれも綺麗でオシャレなサイトばかり!

プロではない人が作ったものとの差は一目瞭然であり、何らかの商品販売を行っているサイトの場合は売り上げにも関係してきます。

WEBサイトは、現代の情報発信源として極めて重要な要素となっています。

UNIT SEARCHという、気になるワードをランキング形式で表示できる無料のWEBサービスがありました(現在はYahoo!のAPI接続停止に伴い提供を休止中です)。

このサービスを利用し、「WEBデザイナー」を検索したところ…

「将来性」「職業訓練」「未経験」などなど、WEBデザイナーに興味がある!もしくはなってみたい!と思われる方がかなり多いことが推測できますね。

ここでは、WEBデザイナーに興味がある!できればなりたい!と思っている方に向けて、現役のWEBデザイナーが解説を致します。

【WEBデザイナー】について知りたい方はどうぞご覧になってください。抱いている疑問が解決するかもしれません。

Contents

プロローグ

WEBデザイナーになるためには厳しい道のりが・・・

厳しい現実ですが、イラストがとてつもなく上手かったり、美大や専門学校を卒業し、デザインセンスに溢れた才能ある若者でない限り、とーっても難しいです。

求人サイトで「Webデザイナー」を探してみても、アルバイトやパートであっても1~3年の実務経験者であることが必須と書かれているところがかなり多く、新卒時代にWebデザイナーになれなかった場合、転職などでデザイナーになれるのは絶望的といっても過言ではありません。

未経験からWEBデザイナーになるために

でも、ご安心を。

100%不可能というわけではありません。

ごくまれにですが『未経験可』という条件で、デザイナーを募集している会社もあるのです!

今回、未経験からWebデザイナーの世界に飛び込んだ友人S(4大の文学部出身)に、私こと綾子がインタビューを行います。

「何故Webデザイナーになろうと思ったのか?」
「どうやってなるのか?」

といった基本的なことはモチロン、

「給料はあがるの?」
「実力があがらないと辞めさせられるの?」
「手軽にWebサイトを作れるツールがいくらでもあるのに、デザイナーって必要なの?」

など、ちょっぴり口にしにくいことまで赤裸々に暴露したいと思いますので、どうぞお楽しみに!!

人物紹介

インタビューを始める前に、まずはこのレポートの進行役・綾子と現役WEBデザイナー・Sの紹介から始めます。

進行役:綾子

・この記事の執筆者
・とある地方の中小企業で正社員事務職として働いている独身アラサーOL
・Sとは高校時代からの友人
・WEBデザインに興味があり、学生時代に趣味でHPを作った経験有
・WEBデザイナーになることも考えたが、デザインの才能がなく自分には難しいと思い断念

現役WEBデザイナー:S

・4年制大学文学部卒業後、首都圏にある中小企業の事務職に正社員として入社
・綾子と同年齢且つ独身
・最初に入社した会社をワケあって数年で退職
・その後約1年の期間を経て、現在の職場であるWEB制作会社にアルバイトのデザイナーとして採用される
・Photoshop、FireworksによるデザインとDreamWeaverによるHTML&CSSコーディングが可能
・Illustratorの操作はできるが、イラストを描くのは苦手
・Flash、Javascriptを時間のある時に勉強中

イラストが描けなくても大丈夫?

ここでは、現役WEBデザイナー・Sの就職活動時代から退職までを追ってみます。

Sの就職活動

綾子(以下あ)「それでは早速インタビューを始めます。よろしくお願いします」

S「お願いします」

あ「今回は、Sちゃんが大学卒業後、最初に入った会社を退職するまでのお話を聞かせてね」

S「OK」

あ「Sちゃんは大学卒業のとき、就職活動をしてると思うけど、事務職を希望していたの?」

S「そうだね。WEBデザイナーの仕事に興味はあったし、大学ではHTML,CSSを勉強する授業もあったから選択したよ。でも、『WEBデザイナーになりたいっ!』とは思わなかったなぁ

あ「HTMLを習ったのに?」

S「HTMLの基本がちょっとわかるだけじゃ難しいかな。少なくとも当時の私はそう思ってた。イラスト描けないし、芸術の才能に溢れてる…ってわけでもなかったからね。もし才能があったら、最初からデザイナーを目指して専門学校にでも入ってたと思う」

あ「才能の世界って感じするもんね。」

S「そうそう。そう思って諦めてた。大学にも求人なかったし。大手企業のWEB部門ならあったかもしれないけど、大手は総合職として募集するところが多いしなあ」

あ「そうだね。総合職と一般職みたいにわけて募集して、配属される部署は入社後に面談で決めるところが多いみたいだし」

S「そうなのよね?。そういうわけだから、デザイナーになれたらカッコイイだろうけど無理!って思って、一般事務志望で就職活動したの」

S、新卒で事務職として就職 ⇒ 退職

あ「で、最初に内定を得た会社に入社したという流れね。その会社に在籍中のときは、デザイナーに未練とかなかったの?」

S「未練は特にないなあ。憧れで終わってしまった感じだから」

あ「それなら、WEBデザイナーになろうと思ったのはどのタイミングなの?」

S「前の会社で、うつ病を発症して…会社を辞めるか辞めないか迷ってた時期だよ」

あ「もし辞めるなら、転職活動をする必要があるものね。そのとき、WEBデザイナーになりたかったことを思い出したというわけね」

S「そう。事務職をずっと続けても良いと思うけど、今の時代、定年まで事務職でいられる保証はないし。万一クビを切られても、技術があれば何とかやっていけると思ったわ」

WEBデザイナーになるための大きな壁

あ「イラスト描けないっていう問題点は?」

S「ネットでいろいろ調べたんだけど…食べ物や乗り物、人物みたいなイラスト素材が今はたっくさんあるのよね。それを利用すれば、イラストを描けなくても何とかやっていけるのでは?と思ったの」

あ「あー!あるよね、クオリティ高いイラストがたくさん!!」

S「企業のマスコットキャラとかロゴとか、既存の素材で対応しきれないものはイラスト描ける人がデザインするのは当然だけどね。とはいえ、既存のサイトやバナーには、たくさんの素材が使われてる。だから、『自分でもWEBデザイナーになれるのかも?』と夢見てしまったワケw」

あ「なるほど?!」

S「ただ、HTMLやCSSをちょっと知ってるだけでなれるほど甘くないのよね」

あ「それは判る!求人票を検索しても『実務経験3年以上』とかばっかりだし!!」

S「まあそれはデザイナーに限らないけどね。後は、Adobeのソフトが使えないという問題点もあったなぁ」

あ「PhotoshopとかDreamweaverとかね。あれ?Dreamweaverでサイト作るケースが多いと思ってたけど…SちゃんはHTMLを何で書いてたの?」

S「メモ帳とかフリーのエディタソフトとか」

あ「なるほど^^;;」

Sは問題点をどのように解決したのか? 次章へ続く >>

ハローワークの職業訓練校で学ぶ

悩んだ末、Webデザイナーを目指すため新卒で入社した会社を退職したS。その後、職業訓練校でデザインの基礎を学びます。

まずは、職業訓練校へ

綾子(以下あ)「前の会社を辞めて、すぐ転職活動を開始したの?」

S「ううん、ロクな経験もないのに雇ってくれる会社なんてないもの」

あ「じゃあどうしたの?」

S「ハローワークで【職業訓練校】の案内を見つけたの。だから、まずはここでAdobeソフトの使い方やデザインの基礎を学ぶことにしたワケ」

<職業訓練校とは>
求職者が無料(テキスト代は負担)で様々な訓練を受ける事ができる。
●詳細はこちら

※条件を満たすと、月10万の給付金がもらえます!
●求職者支援給付金制度

※長期コースなど、有料の学科もあるので注意!
●参考

あ「なるほど良い手段ね!お金ももらえて勉強もできて、一石二鳥^^」

S「あ?…それが、私はお金もらえなかったのよねぇ」

あ「えっ!?どうして!!」

S「無条件でお金くれるわけじゃなくて、『世帯年収300万以下』とかの条件を満たさないといけないの」

あ「あ、Sちゃんって実家だったっけ」

S「そう。それでダメだった」

あ「親に援助してもらえってこと?生活保護みたいね」

S「そういうことなのよね…とはいえ仮にも社会人なんだから、携帯代や化粧品といった最低限の費用くらい自分で出すべきじゃない?」

あ「ま、まあ…そうだよね^^;;」

S「訓練校は土日休みだし、平日も終わる時間が早いから、空いた時間に居酒屋のバイトをして最低限の生活費は稼いだよ」

あ「すご~い!でもそれじゃあ、夜とかに自分で勉強する時間が少なくならない?」

S「そうだけど、学生じゃないんだから仕方ないよね。だから、授業のときはかなり集中して、休み時間にもちょこちょこ勉強してたよ」

あ「すごいなあ、Sちゃん…」

職業訓練校のカリキュラム

あ「訓練校はどれくらい通ってたの?」

S「半年。Adobeソフトの使い方を一通り学んで、デザインの基礎もさわり程度に学んで、最後にグループでWebサイトを作って終了って流れ」

あ「Adobeソフトというと?」

S「写真加工がメインのPhotoshop。イラスト作成がメインのillustrator。WebサイトをHTMLで作るDreamweaver。それとFlashだよ」

あ「Flashって、大手サイトとかでよくみる動きのついたバナーだよね。あれも勉強したんだ!」

S「うん。さわり程度にだけどね。iPhoneとか利用できないデバイスもあるけど、まだまだ需要はあるよ」

あ「へぇ~!それらのソフトを、半年で一通り使いこなせるようにしないといけないんだ」

S「そうそう。テキストがあって、先生が説明した後、練習問題を解いていくっていうのが基本の流れ。1つのソフトにつき約1ヵ月くらいの時間をかけるんだ」

あ「ということは…ソフトは4種類あるから、それだけで4カ月かかるのね」

S「その4カ月が終わった翌月はWebデザインの基礎javascript、それと超簡単なスマートフォンサイトの作り方を習って、最後の月はまるまるWebサイト作成に使った。最終日にグループ単位で発表して終了」

あ「発表するのね!緊張しそう><」

S「緊張はするけど、最低限の発表はできるようにならないとねw 一人2~3分くらいで、自分が作成した部分について解説するって感じだったよ」

職業訓練校に通う人々

あ「Sちゃんのクラスにはどんな人がいたの?やっぱり皆デザイナー志望?」

S「そうでもないよ。色々なことを勉強したい、って人もいたし。明確に志望職種はないけど、今流行ってるみたいだから…って理由で来てた人もいた」

あ「皆が皆デザイナー志望じゃないのね。男女構成とか年齢は?」

S「大半が30代。その次に40代が多くて、20代がちらほら。50代も1人いたよ。男女はほぼ半々かな」

あ「30代は子供が生まれたりとか、転職が厳しくなり始めるとか、人生の転換期だからね~」

S「そうね。デザイナーになるつもりはなくて、起業するから自分で自社のサイトを作りたいって人もいたし」

あ「なるほど!自分で作れたらステキだものね!!」

S「本当ね。それに、クラスの仲間同士で新たな交友関係もできたし。良い体験だったな」

あ「今でもお付き合いあるの?」

S「何人かとはね。ただ、卒業するときは皆で先生も交えて飲み会したよ」

あ「仲良いクラスだね!そういうものなのね^^」

S「うーん…飲み会しないクラスもあるし、お酒好きのメンバーが多いかどうかにもよると思うよ。私がいたクラスはたまたま飲み会しただけ」

あ「『お酒好きのメンバー』の一人がSちゃんなワケだw」

S「まぁねw」

Sは訓練校卒業後、どのようにしてWEBデザイナーに転職したのか? 次章へ続く >>

実務経験が重視される現実

無事職業訓練校を卒業したS。彼女はどうやってWEBデザイナーに転職できたのでしょうか?

苦戦の連続!転職活動

綾子(以下あ)「職業訓練校を卒業した直後から転職活動をはじめたの?」

S「卒業の少し前から。ハローワークに行ったり、求人サイトや雑誌を見たり、転職アドバイザーのところに行ったり……できることはイロイロやったなぁ」

あ「やっぱり正社員で探したの?」

S「勿論。非正規雇用じゃ先が不安すぎるしね。そう思って、正社員でデザイナーを募集している会社にいくつか応募したんだけど……全部書類で門前払い!

あ「あちゃー>< やっぱ、実務経験がないとダメなのかな?」

S「そうみたい。転職アドバイザーを通じて応募した会社から不採用の理由を教えてもらえたんだけど、『年齢に対して実務経験が少なすぎです』だって」

あ「きびし~~~い!! その実務経験をどこで身につけるんだって話よねぇ!!」

S「みんな、『自社じゃないどこかで実務経験を身につけてね。うちは教育なんてしてる余裕ないよ』ってスタンスだから無理もないわね。そういう考えが逆に日本を腐らせていくのに気づいていない」

あ「(なんかスケールの大きい話になってきたなぁ…)で…面接までいけた会社はあったの?」

S「あった。それが今働いてる会社。アルバイトでしか募集してなかったけどね~。正社員だと門前払いされるから、非正規でもいいと思って応募したの」

正社員で転職は無理…でもアルバイトなら!

あ「まずは非正規で実務経験を積もうってわけね」

S「そうそう。それなら正社員にもなりやすいと思って」

あ「面接では何を聞かれたの?」

S「『なぜデザイナーになりたいのか?』『どんなデザイナーを目指したいのか?』とか。後はスキルについて細かく。PhotoshopもDreamweaverも一通り使えますよ、デザインはあまりできませんがコーディングなら基本はできます、という感じで答えたわね」

あ「未経験であっても、最低限のスキルは持っていないといけないのねぇ」

S「まあ、会社は慈善事業じゃないしね。『bodyタグ?何それ美味しいの?』じゃ、いくら未経験可でも採用されないわ」

ポートフォリオ(成果物)はいらない?

S「面接のとき気になったのが、ポートフォリオを見せなくて良かったことかな。用意してきたのに」

あ「ポートフォリオって何?」

S「今まで自分が作ったWEBサイトとかイラストとかのことよ。私の場合、訓練校で作ったWEBサイトと、趣味で作ったサイトのデータをCDに焼いて持っていったんだけど…」

あ「いらないって?」

S「そう。CDを机に置いておいたんだけど見向きもせずに終了。だから、不採用なのかな~と思っちゃって」

あ「でも、結果は合格!!」

S「1週間後に連絡がきてね。とりあえず一安心よ。即入社を決めて、無事WEBデザイナーとしてデビューできた…というわけなんだけど…」

あ「ん?」

S「ポートフォリオがいらなかった理由、入社してから判明したのよね」

あ「そうなの?なんで?」

S「それは…また次回!」

訓練校卒業生のその後

あ「次の話題に行く前に…Sちゃん以外の卒業生はどうなったの?デザイナーになれた人は何人いた?」

S「20人のクラスで、デザイナーになれたのは私ともう一人だけ

あ「ええええ(゚△゚;) 少なっ!」

S「ほとんどの人は関係ない職種に転職したか、別の訓練校に入りなおしてたわねー。後は起業した人が一人(飲食系)」

あ「ほんとーに狭き門なのね…もう一人の人は正社員?」

S「そう、正社員。といっても、その人は元WEBデザイナーなんだけどね。出産で前の会社を退職して、数年間のブランクがあるから訓練校に入った、って話だったし」

あ「未経験者の敷居高いなぁ…新卒至上主義、本当になんとかしてほしい!」

S「全くよね。訓練校が何のためにあるのかわからないし……」

今回のまとめ

・未経験から正社員になるのは極めて難しい。まずは非正規を探して実務経験を積もう!

・面接の際、ポートフォリオ(成果物)の持ち込みは必ずしも必要じゃない!

面接時にポートフォリオが不要だったのは何故か? その答えは次章! >>

新人デザイナーの業務内容

面接に合格し、見事新人WEBデザイナーとなったS。その業務内容とは?

デザイナー初仕事

綾子(以下あ)「デザイン会社に入って最初にした業務って何?」

S「写真の切り抜き

あ「切り抜き?はさみで人物のみ切り取るとか?」

S「うーん…。後半はあってるけど前半は違うかな。はさみじゃなくて、Photoshopを使うのよ。」

あ「そんなことできるの?」

S「うん。例えばこんな感じ」

3aed610ebd06d8d514c9d41d0a6d915a

S「こうやって、人物とか特定のものだけ抜き取るの」

あ「へぇ~~~!!」

S「私の場合、こんな感じの仕事が多いかな」

ポートフォリオ(成果物)が不要だった理由

S「2ヶ月くらいして気がついたんだけど…ポートフォリオがいらなかった理由」

あ「なんだったの?」

S「普通、デザイナーの実力を測るためにはポートフォリオが欠かせないんだけど。私の場合はいらなかったのよね」

あ「なんで?」

S「正社員ではなく、アルバイトに雑用係をさせたかったから

あ「ええええ?雑用って、お茶くみとかコピー取りとか?」

S「いや、そっちの雑用じゃなくて。【Adobeソフトの使い方とHTMLの基礎さえわかれば誰にでもできる作業】という意味」

あ「あーなるほど!それなら、ポートフォリオなんて必要ないよね」

S「どうも、急に前の雑用係の人が辞めちゃって、それで急いで後任の雑用係がほしかったみたいなんだよね…そこにタイミング良く私が応募したから、基本はできることを確認した上で採用したってことみたい」

あ「運も大事な要素ってことね」

アルバイトデザイナーの仕事内容

あ「さっき、切り抜きが多い…って言ってたけど、切り抜きばかりじゃないよね」

S「勿論。デザインでいえば、写真の加工(決められた大きさに変更したり、色味を変えたりする)・WEBサイトやLP(とっても長い広告ページ)の文言変更、去年のデザインを元に新規ページを作成、既存の広告バナーのリサイズetc…。一言でいえば単純作業」

あ「ふむふむ」

S「コーディングでいえば、altやテキストの修正とか、WEBサイトのTOPによくある新着情報の追加とか

あ「新しくデザインすることはないの?」

S「あるよ。私の場合、1~2か月に1回あれば良い方。でも、何度もやり直しさせられるよ」

あ「厳しい世界よねぇ…><」

正社員デザイナーは何するの?

あ「正社員のデザイナーは1からバリバリWEBページを作る感じ?」

S「そう。PhotoshopでWEBサイトの各種ページやLPを1からデザインしたり、WEBサイトで期間限定キャンペーンをやる場合はその特設ページを作ったりしてる。後は、インターネットを見てると必ず目にする広告バナー。あれも作ることがあるのよ」

あ「すごいね~!!Sちゃんもそういうデザイナー目指してる?」

S「勿論!1からデザインを考えてバリバリ作りたいわね!!」

あ「何もない真っ白なところから考えるの?」

S「真っ白というわけではないのよ。WEBディレクターという職種の人がいて、その人が【構成案】っていう大雑把な骨組を作るの。デザイナーは、その構成案に基づいてデザインを起こすのよ」

あ「骨組っていうと?イラストでいうラフ画みたいなもの?」

S「そうね、近いかも。一例だけど……こんな感じ」

f8908ba625173e5809be2e594832d91f

あ「へぇ~!こんな少ない情報見てデザインするんだ!!」

S「構成案の書き方はディレクターによるから、色もばっちりついてて、『これをそっくりそのまま真似すればいい』みたいなものもあるよ。そういった簡単なデザインは私にも回してもらえる」

あ「そうなんだ~。そのうち、大雑把な構成案でデザインできるようになるといいね^^」

S「そうね。とにかく努力次第だなぁ」

あ「ところで、さっきの構成案…完成するとどうなるの?」

S「この場合はこんな感じかな」

3061ee90c14f6c08e84dd3b65bdb5be3

あ「すご~~~い!!!」

今回のまとめ

・アルバイトデザイナーの仕事は単純作業が多い

・正社員デザイナーは新規ページの作成といった大掛かりな仕事が多い

※あくまでSの会社の例なので、例外も多々あると思います。

Sの他にデザイン会社で働いている人はどんな人たちなのか? 次章へ続く >>

デザイン会社で働く人々

Sが所属するデザイン会社では、どのような人達が働いているのでしょうか。

デザイン会社にはどんな人がいるの?

綾子(以下あ)「Sちゃんの会社では、どんな人が働いてるの?やっぱり若い人が多い?」

S「そうね~。50人くらいいるんだけど、大半が20代から30代。役員で40代。まあ、いわゆるベンチャー企業よね」

あ「若いね~!うちの会社はおじさんばっかり…(苦笑)。制服ないよね?皆おしゃれなの?」

S「制服はないよ。営業や役員はスーツだけど。おしゃれな人は確かに多いわね。でも、ラフな服装な人もいるよ」

あ「ジャージとか?」

S「さすがにそこまでは(笑)。ダメージジーンズとか、山ボーイみたいなカッコとか。」

あ「フリーダムだね~!」

S「本当にね。女子は全体的におしゃれだよ~!ファッション雑誌みたいな格好してる子多いし。女性の役員が一人だけいるけど、毎日スーツやインナー、アクセサリーを工夫して、かなりおしゃれしてる」

あ「へぇ~。おしゃれ女子にはいい職場かも!人間関係とかは?」

S「ベンチャーだからなのか、体育会系な人が多いわね。コミュ力は皆ある程度以上あるよ」

あ「みんな仲良い感じなんだ、いいなあ」

S「普段は和気あいあいとした雰囲気だね~。社内レクとかがあれば皆ノリノリ(笑)。体育会系なノリが好きな人にはおすすめかな」

正規と非正規の割合

あ「正社員と非正規社員はそれぞれどのくらい?」

S「正社員(&役員)が6割。非正規が4割ってところかな。ここ数年、非正規を増やしてるんだって」

あ「非正規が2000万人を突破した(※2013年7月時点)ってニュースでやってたもんね…」

<参考:非正規社員比率38.2%、男女とも過去最高 –日本経済新聞より引用>
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS1203R_S3A710C1EA1000/

S「営業やWEBディレクター、管理職は正社員。一般事務やデザイナー・コーダー(HTML・CSSコーディングを専門とする人)・フラッシャー(Flash作成を専門とする人)は非正規って感じで、職種ごとに区別してるみたい」

あ「ええ?!フラッシャーとか特に難しそうな感じするけど…そういうハイレベルの人でも非正規なのね……><」

S「設立当初から在籍してる古株デザイナーは正社員だけどね。いくらデザインスキルが高くても、デザイナーって結局一番下っ端だから。コスト削減のため、下っ端は極力非正規化したいんだってさ。正社員登用制度もナシ」

あ「レベルが高い人でも、会社内の序列は下っておかしくない?」

S「会社内というか、職種の問題なのよね…。最前線でモノづくりしてる人より、それを管理する方が大変だからランクが上、給料も高いといった感じ」

あ「なんか、日本のモノづくり産業が年々ダメになっていく気がする…」

S「二十年後には、モノづくり産業に関わる人は皆非正規かもね」

男女比は?

あ「デザイナーって、男女どちらが多いの?」

S「デザイナーは女性が多いよ。フラッシャーは女性。役員や営業、コーダーはほとんど男性。事務は9割女性」

あ「ということは、女性は大半が非正規なの?」

S「そうね。7割くらいかな?」

あ「うわぁ~……女性に優しくないよねぇ……」

S「旦那が十分稼いでいる女性が多いから、非正規でも特別問題ないのかもね。私みたいな独身非正規は大変(笑)」

あ「男性の非正規もいるの?女性より大変なような……」

S「デザイナーとコーダーにいるよ。既婚者と、独身だけど彼女有の人ばかり。独身彼女ナシはうちの会社にはいないね~」

あ「おお?意外とリア充ばかり?きっと奥さん(or彼女さん)が稼いでるのね」

S「たぶんね。今は共働きの時代だし、女性の方が収入多くてもおかしくないでしょ」

今回のまとめ

・おしゃれな人が多い。
・ノリは体育会系だが、和気あいあいとした雰囲気。
・正社員6割、非正規社員4割
・デザイナーは女性が多い
・非正規社員の大半は女性だが、男性もいる
※あくまでもSの会社の事例です。

和気あいあいとした会社で働くWEBデザイナーの待遇とは…? 次章に続く >>

デザイナーの待遇

WEBデザイナーの給料や福利厚生はどうなっているのでしょうか。

WEBデザイナーの給料は!?

綾子(以下あ)「聞きにくいんだけど…お給料の額って聞いてもいい?」

S「いいわよ~。私はアルバイトだから時給1000円。バイトとしてはそう酷くない部類だと思う」

あ「そっかぁ。全国で最も最低賃金が低い沖縄や宮崎で664円(平成25年10月時点)であることを考えたら、良い方なのよね><」

<参考:平成25年度地域別最低賃金改定状況 –厚生労働省HPより引用>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/minimumichiran/

S「そうね。どっかの党が『最低時給1,000円を実現させる』とかなんとか言ってたけど、1,000円でもあまり良い暮らしはできないってことをリアルタイムで実感してるわ」

あ「ええと、1日8時間×1000×20日=月160,000円?」

S「正解。交通費は支給されてるからまだいいけど…。社会保険にも加入してるから、実際の手取りはもっと少ないわよ。13万ちょいくらい。出勤日数が少ない1月や2月はもっと減るし」

あ「地方の一般事務とあまりかわりないのね……。デザイナーって自分で考えてモノを作る分、事務よりは給料があって良いとおもうんだけど」

S「それがそうでもないのよねぇ。ついでに、バイトは昇給もナシだってさ」

あ「えええええええええ!!」

デザイナーの給料は全体的に安い

S「デザイン業界は全体的に給料安いよ。正社員デザイナーでも、月給20万あれば良い部類だと思う。地方のデザイナーなら16万~18万でも普通」

あ「えぇ~信じられない!!!」

S「前回も言ったけど、デザイナーは所詮下っ端だから。ディレクターやプロデューサーみたいな上位職種にならないと」

あ「厳しすぎ~~~><」

S「デザイナーになりたい人は多いからね。残業が多くても給料安くても良い!っていう気概のある人が集まってくるから、待遇が好転することもなく…『嫌なら辞めろ』の一言につきるし」

あ「私もそんなに給料多いわけじゃないけど…その時給で一人暮らしするってなったら相当大変なんじゃ?」

S「ボロアパートで徹底的に節約するなら何とかできるでしょうね。でも貯金はできないし、アクセサリーとか日常生活に必要のない物はロクに買えないよ」

あ「そんなぁ!女子の貴重な楽しみがo(;△;)o」

S「女子かどうかはさておき(笑)。実家暮らしといえども手取りが少ないのは辛いから、訓練校時代にバイトしてた居酒屋でまだアルバイトしてるよ。週末のみに減らしてもらったけど…。それでお金貯めて、一人暮らしできるくらい貯まったら実家を出るつもり」

残業や福利厚生面は?

あ「残業はあるの?」

S「アルバイトはナシ。やむを得ず残業するときもあるけど、ちゃんとその分の時給はでるよ。サービス残業ってことはまずないし、休日出勤もない」

あ「正社員は?」

S「それはもう遅いわよ~!!毎日終電間際なのは普通。時には徹夜してたりもするし。休日出勤も、納期が近かったりするとあるみたいよ。残業代&休日出勤手当は月3万で固定してるから、あまり残業時間が長いと単なるサービス残業に…^^;」

あ「ひえぇ~~~!!私だったら耐えられないかも>< 体力持たないよー!」

S「そうはいっても、デザイン業界だと特別珍しいってわけでもないからね…^^;;」

あ「ええ~…それが普通なのね…( ̄_ ̄|||)」

S「期日までに納品できないと次の仕事来ないから、仕方ないかもね。その分正社員はボーナスや退職金・各種手当がきちんとあるし、有給も一応取れるよ。勤続5年以上でリフレッシュ休暇なるものもついてくる」

あ「アルバイトって有給とれないんだっけ?」

S「法律上は取れるよ。でも、実際に有給とって休んだことはないなあ」

あ「給料高いし福利厚生も良いけど仕事がキツイ正社員か、給料安いし交通費くらいしか手当てないけど残業なしで土日はしっかり休めるアルバイトか、ものすごく悩んでしまうわね……」

今回のまとめ

・アルバイトデザイナーは時給制で、給料は安いが残業・休日出勤無

・正社員デザイナーは月給制で、アルバイトより給料は高く福利厚生も充実。ただし長時間残業・休日出勤も珍しくない

WEBデザイナーとしての今後のキャリアプランは? 次章に続く >>

WEBデザイナーの今後のキャリアプラン

将来の目標

綾子(以下あ)「SちゃんはWEBデザイナーとして今後どうしたいの?フリーランスになる人もいるようだけど…」

S「フリーランスができたらいいね~!でも、デザイナーとしての実力ないとお話にならないよ。営業や事務まで全部一人でやらなきゃならないし、かな~~~り難易度高いと思う」

あ「うわぁ…大変なんてもんじゃないね><」

S「だから、正社員デザイナーになって仕事を続けるのが無難だと思う。けど、年取ってまで出来る仕事だとは思えない。まだ50代以上のデザイナーが少ないから断言できないけど、実力ある人以外は次々と若い人に仕事取られて、行き場がなくなるんじゃないかって予想してる。40歳すぎても非正規だと特にヤバイと思うよ。」

あ「つまり、出来るだけ早く実力をつけて、正社員になればOKってことね」

S「絶対とはいえないけど…最低条件だよね。それでもデザインだけじゃなくて、『Flashやjavascriptが得意』『コピーライティングもできる』みたいな、デザイン以外の特技を身につけておかないと厳しいわね。若さと体力を失ったら、実力で生き残るしかないんだから」

WEBデザイナーになるなら、若いうちに!

あ「どの業界もそうだろうけど、若さって大事なのね><」

S「そうねー。年取ると気力体力落ちるし、若い人が多い業界だから、年取ってから運よくデザイナーになれたとしても、年下の先輩から仕事を教えてもらうことになる。肉体的にも精神的にも辛いんじゃないかな」

あ「確かに、年下から『もっとクオリティ高いもの作ってくださいよ』とか言われるとカチンときそうね…><」

S「プライドの高い人なら耐えられないと思う」

あ「そうね…^^;」

S「とにかく、35歳までにWEBデザイナーになって、技術身につけて正社員になるなりフリーになるなりしないと、40すぎてから辛い思いをすることになると思うよ。私も勿論、35までに一人前になって正社員に転職するつもり」

あ「『正社員になると残業が多すぎて体力持たない』って話を前回したけど、それはいいの?」

S「確かに、35歳すぎて深夜残業やサービス残業はすごくツライと思う。でも、アルバイトじゃ生活できない。どんなにキレイごと言っても、やっぱりお金が必要なんだから。そう考えると、貯金も含めた十分な生活ができる金額をもらえる正社員になるしか、生きる道がないと思う。」

あ「なるほど…ただなんとなく仕事するだけじゃなくて、ちゃんと将来のことも考えてスキルアップしなきゃダメってことよね」

S「うん。憧れてるだけではWEBデザイナーにはなれないわよ?」

あ「『Photoshop?何それ美味しいの?』って状態なら、未経験可の求人出してるデザイン会社でも門前払いにされること間違いなしね^^;」

S「勿論。いくらなんでも、そこまで教えてる時間はないもの」

女性デザイナーは結婚・出産後も働けるの?

あ「後は、結婚・出産も女性なら考えちゃうよね」

S「籍を入れるだけなら紙に書くだけだし何も問題ないんだけどね~。妊娠するとそうはいかないし」

あ「年齢制限もあるしね」

S「そればっかりはどうにもならないし、仕事をとるかキャリアをとるか…すごく悩むと思う。
相手がいれば(笑)

あ「私もだけど、まずは相手を見つけないとだね~。実際、Sちゃんの会社の既婚女性デザイナーさんはどうなの?」

S「非正規の既婚女性は子供がいない人が多いわ。といっても若い人が多いから、これからでしょうね。正社員既婚女性はほとんど子持ち。産休取ってる人も時短勤務の人もいるよ」

あ「うわぁ~……待遇違い過ぎ!!」

S「さっきも話した役員の女性は、独身でバリバリのキャリアウーマンだけどね」

あ「なるほどぉ…その辺りは人によるのねぇ」

S「非正規だと産休も育休も時短勤務もないし、その意味でも、早めに決断しなきゃいけないと思ってる」

あ「そうね…頑張って!!」

****************

あ「以上、現役WEBデザイナーへの突撃インタビューでした!ありがとうございました^^」

S「こちらこそ^^」

今回のまとめ

・WEBデザイナーになりたいなら、若いうちになった方が良い

・ある程度年を取ったら、実力がないと業界内で生き残っていけない。いつまでも非正規では厳しい

・長時間労働の問題はあるものの、待遇が手厚い正社員になった方が良い

・女性デザイナーは、結婚・出産のことも考えてキャリアプランを考えた方が良い

\ SNSでシェアしよう! /

We Areの注目記事を受け取ろう

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

We Areの人気記事をお届けします。

  • 気に入ったらブックマーク! このエントリーをはてなブックマークに追加
  • フォローしよう!

ライター紹介 ライター一覧

Ayako

Ayako

この人が書いた記事  記事一覧

  • 私が経験した『はじめての引越し』を振り返る

  • 長期出張でのプチ引っ越しで「ゆうパック」を利用した私。その結果は?

  • アラサーOLのたまには豪華ランチ&ディナー★

  • 【一人暮らしの料理レシピ】七草粥を作ろう

関連記事

  • 長期出張でのプチ引っ越しで「ゆうパック」を利用した私。その結果は?

  • キレイなお部屋は人生を変える~暮らしとインテリアの素敵な関係~

  • 在宅で出来る仕事の種類にはどんなものがある?【在宅ワークのまとめ】

  • 主婦のパート・アルバイトで代表的な職種

  • 在宅ワークの基礎知識<自宅でできる仕事・アルバイト>

  • 高時給なら夜間のアルバイト でもこんなところが大変ですね